(レポート) AWS Cloud Roadshow 2016 仙台: 「ここが知りたい!AWS 導入までの AtoZ ~企業が AWS を導入する際に考慮すべき点~」 #AWSRoadshow
はじめに
本記事は、2016年7月29日(金)に開催されたAWS Cloud Roadshow 2016 仙台の2つめのセッション「ここが知りたい!AWS 導入までの AtoZ ~企業が AWS を導入する際に考慮すべき点~」のレポート記事です。スピーカーはアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャーの石? 達司 氏。
レポート
はじめに
AWSのクラウドを使っている方は?(手が上がったのが少数)AWS以外のクラウドを使っている人が多いということでしょうか?ではこのセッションでAWSの導入のステップをわかりやすく説明するので、是非ご検討頂きたい。
AWSを導入するときに気になるところ
何から始めたら良いのか?
クラウドなので物を買うわけでなく、クラウドベンダのサービスを利用するための登録が必要になる。まずはメールアドレスの決定。AWSアカウントはメールアドレスに紐つくため、個人のメールアドレスでAWSアカウントを作成すると後で変えられない。企業で使う場合には企業のメールアドレスで登録するのが良い。個人より部署やプロジェクトなどのエイリアスメールアドレスで登録することをお勧めしている。本人確認は日本語自動音声電話によってアカウント認証が行われる。サポートは無料のBasic、開発者向け、ビジネス向け、エンタープライズ向けがある。サポートは後から変更可能。
支払いは?
基本はクレジッドカードによる請求。クレジッドカードの場合は法人クレジットカードか、個人クレジットカードで立て替えすることも可能。
月額2000USD程度で請求書の電子送付が可能。米ドル決済で海外送金の扱いになる。複数のアカウントを取りまとめた一括請求も出来る。
パートナー経由で円建ての支払い代行を行っており、少額から請求書払いが出来るサービスがある。
パートナーはどうやって探したら良い?
WebサイトにAPNパートナー一覧があり、パートナーが検索出来る。地場のパートナーや希望する支払い形態に対応しているパートナーを探すことが出来る。これからパートナーになりたいという企業様も登録頂ければこちらに名前が載る。パートナーが提供するAWS対応パッケージは増え続けており、ESP一覧の冊子をご提供している。
サポートについて
複数のサポートプランがある。Basicは無料で、SLAが無い。開発者向けは月額$49、12時間以内というSLAがある。ビジネスは月額$100から、SLAが1時間。エンタープライズは月額$15000から、SLAは15分。用途に応じて使い分けして頂きたい。
導入前にもっと詳しく話を聞きたい
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無料で試してみたい
無料利用枠を用意している。各サービスの利用方法を確認したり、オンプレミスで動いているシステムのクラウド移行の評価をしたり、移行環境の構築確認などに使える。25サービスが無料で利用可能なので、大抵のシステムはカバー出来る。無料利用枠のうち現在どこまで使ってしまったかは請求アラートの設定が出来る。全てのサービスはマネージメントコンソールから数クリックで起動可能。
月額利用料の見積はどうしたら良いのか?
使った分だけ支払う従量課金。サービスによって価格帯が違う。見積るポイント、通常のエンタープライズなシステムであればサーバの利用料が全体の8割程度を占めるケースが多い。動画配信であれば大量のデータを流すのでデータ転送料金にコストがかかってくる。サーバ、ディスクがざっくり想定できれば料金は大体わかる。
EC2の課金は時間単位。リザーブドインスタンスを使えば一定の予約金を入れることで利用料を抑えることが出来る。OSのライセンスも1時間当たりの単価に含まれている。ストレージの課金。ストレージは幾つかの種類がある。EBS、S3、Glacier、EFS。データ転送の課金も使った分だけの従量課金。登りは無料、下り(AWSから出て行く通信)とAZ間の通信に課金される。従量割引がある。 見積るツールとしてAWS Simple Monthly Calculatorを提供。このツールを使うことで実際に発生する料金を概算で計算することが出来る。使い方はマニュアルを公開している。
見積時の注意点。単純な月額費用だけで比較しない。オンプレミスやデータセンターで発生するイニシャルコストやその他の見えないコストも含め、トータルコストで検討する。物理サーバのように見積もらず、必要なものを必要な時に必要なだけ使えるので、今必要じゃないものは最初に見積に入れておかない。
性能や実績は?
日本でも多くのお客様に使って頂いている。東北のお客様も多い。
セキュリティはどうなっているの?
AWSの高いせいキュリティ基準と運用基準として、第三者認証を多く取っている。世界標準の認証なので、手順が公開されており、コーポレートガバナンスが効く。安心して使って頂きたい。セキュアなアプリケーションを構築するサービスも多数提供。ソニー銀行様では実績と信頼性、セキュリティ認証を評価して選定頂いた。設計上、各サービスの稼働率の目標は非常に高いし、実際の稼働率はもっと高い。実際の稼働状況は過去1ヶ月100%。
交流や学習の機会は?
AWS Summitやre:InventのようなイベントでAWSを知っていただける。オフラインだけでなくオンラインイベントやオンラインセミナー、トレーニングを提供している。ユーザーコミュニティの活動も活発。
さいごに
まずはAWSアカウントを作成し、バックアップや社内システムなどで使ってみて頂きたい。